ご挨拶
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マルチタレント英才教育
分野横断的サブプロジェクトの編成と研究活動
分野横断的サブプロジェクトの編成と研究活動(研究活動の概要)
分野横断的サブプロジェクトの編成と研究活動(各サブプロジェクトの研究活動内容)
国際会議(BrainIT)
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21世紀COEプログラムを終了するにあたって
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21世紀COEプログラムを終了するにあたって
 日本がこれから自然科学で国際的に競争力を発揮するには,やはりエリート教育が絶対に必要だと思われます.社会の要請としては平均的な人材を数多く輩出する必要もありましょうが,日本の科学技術のレベルを決めるものは少数の優れた逸材です.真のエリートは複数の専門領域におけるアナロジーを洞察できるでしょうし,そこから創造性豊かな思考の展開が出来るでしょう.そのような若い人材を育てたくて,私達はマルチタレント英才教育という一見無謀にも見える教育を試みました.マンツーマン教育の効果は絶大で,本人の特性に合わせた細やかな指導が可能となり,最大限の効果が得られたと思います.その分,各教員にかかる負担も相当なものがありますが,半年間のマルチタレント英才教育を終えた後にさわやかな満足感を味わえるのもまた事実です.
 このマルチタレント英才教育を実施する過程で,もっと高い専門性での異分野教育の可能性が出てきましたので,大学院教育改革支援プログラム(大学院GP)の中で「出稽古修行」という新しい試みを企画しました.これも1年目の試みが成功でしたので,2年目には学内に水平展開を試み,これも成功裏に終了しようとしています.
 一方,研究面では,神経生理から,心理・情動,理論・モデル,デバイス,ロボティクスに至るまで,極めて価値観や発想の異なる5分野の教員・スタッフが頻繁にセミナーを開催し,互いの意見を戦わせた結果,半年後には互いの専門用語のみならず思想,価値観までも理解できるようになり,分野横断的なプロジェクトが編成できるようになりました.結果として研究室間の垣根がずっと低くなり,その後の博士課程の教育に極めてよい結果をもたらすことになりました.これは,21世紀COEプログラムに採択されて始めて可能になったことであろうと思います.この経験を大切にして,さらに世界の教育研究拠点たるべく,教員・スタッフ・学生,一丸となって頑張っています.

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