進化の歴史は、さまざまな戦略的行動を動物たちに与えました。そのメカニズムを解明することで、ロボットなどへの工学的応用が図られます。当研究室では、とくに視覚情報によって誘導される動物の行動―危険な物体との衝突を回避する“逃避”と、エサに向かって体を向ける“定位
”に着目した研究を行っています。一般には、ある動物の行動と神経系の研究を同時にやっているラボはほとんどないのですが、うちでは行動観察と神経系がともに扱いやすいという利点からカエルを使い、両方を補完しあいながら研究を進めています。行動発現のアルゴリズムを抽出することで、ロボットや車などの制御機構の開発に新しいアイデアを提供することが可能です。 |