私たちが開発した「モジュラーネットワーク型自己組織化マップ(mnSOM)」は、大脳のコラム構造によく似た画期的な情報処理アルゴリズムです。各モジュールが実行する処理を“生きた地図”として把握し、俯瞰的な視点を生成できることが大きな強みです。モジュールは用途に合わせて自由に交換できるため、広範なアプリケーション分野で力を発揮するほか、並列計算に向いたアーキテクチャを持つことから、これを土台に大規模なシステムも構築できます。現在は「mnSOM」を核として、自律型ロボットの協調行動を発現させる研究のほか、計算理論や新しいアルゴリズム開発、ハードウェア化や並列計算への展開など、幅広い応用研究を進めています。 |