「宮本道場」道場主 脳型情報処理機械 脳型知能機械助教授 工学博士 宮本弘之
 
〈研究事例〉身振りだけで、ロボットを制御するという夢。
うちの研究室のテーマの一つは、人間の運動制御機構の解明です。たとえば、腕をある地点から別の地点へ動かす場合に、脳の中ではどんな情報処理が行われているのか? それを調べるために、人間の振る舞いを再現する数学モデルをつくり、実際の人間の動作と一致しているかを検証して、その成果を運動学習ロボットに応用しようとしています。もう一つは画像処理の研究です。人間の動きをロボットに真似させるには、モーションキャプチャーなどの装置が必要ですが、将来の家庭用ロボットにとってそうした大掛かりな装置は非現実的です。そこで、一般に使われているカメラなどを使い、普通の生活環境の中で人間の動きを認識させるための画像処理の方法を研究しています。


〈出稽古パッケージ〉ロボットビジョン基礎技術 画像処理のスキルを、道具として使いこなす。
画像処理の知識がまったくない他の分野の学生でも、一から習得できる出稽古のパッケージです。まずは座学から、テキストを使って画像処理の基本的な知識を学んでもらいます。ただ、画像処理の学習においては、たとえば写した画像から輪郭だけを取り出す処理など、教科書を読むだけでは実感として身につかないことが多々あります。そこで、実際に自分の手を動かしてプログラムを書いたり、カメラで撮影したり、簡単な実験装置づくりなどを体験する演習も稽古に組み入れていきます。将来、自分の研究室に戻って何か実験をする場合に、工学的な画像処理の技術を道具として使いこなせるよう、最低限必要なスキルを身につけることをめざします。

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