組織実験
〇目的
カエル視覚中枢の機能単位を探るために、カエル定位行動(エサ取り、逃避等)の出力を担っている脳の出力細胞の分布の規則性を明らかにします。 まず、出力細胞が多く分布している第8層付近の細胞について調べました。
〇方法
脳を取り出し切片を作成した後、クレシルバイオレットで染色を行います。 顕微鏡で観察しながら、細胞体の形をスケッチします。 また、細胞体サイズ毎に分類し、Spatial autocorrelogram、Density recovery plofileを用いて解析します。
ミクロトーム
顕微鏡とカメラルシーダ
氷結切片(ニッスル染色)
左拡大図
〇結果と展望
細胞体サイズ毎の分布には、それぞれ異なる周期性があることがわかりました。 このことから、サイズ毎にさまざまな距離をあけて分布する細胞体集団が存在していることが明らかになりました。
Spatial Autocorrelogram
Density Recovery Profile
また、この周期性が脳における出力の解像度を表しており、エサの視角の大きさと一致することから、今回調べた細胞はエサ取り行動に関係している可能性が示唆されました。
今後は、HRP(Horseradish peroxidase)を用いて、出力細胞だけの染色を行い、より明確な規則性を見つけていくこと、また、その出力細胞と実際のカエルとのエサ取り行動との関係について明らかにしていく予定です。
氷結切片(HRP標識による)
氷結切片(ニッスル染色)
研究内容へ戻る