九州工業大学 大学院生命体工学研究科 人間知能システム工学専攻 人間機能代行システム研究室

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シドニー通信 2009年2月19日  和田親宗

残りちょうど4週間となりました。あっという間に毎日が過ぎていきます。

先月末、1月26日(月)はオーストラリアンデー(オーストラリアの建国記念日)で祝日でした。久しぶりの連休でしたので、思い切ってパースに行ってきました。こちらにきて初めての長距離旅行です。パースはオーストラリアの西の端で、シドニーから飛行機で約4時間、シドニーとの時差はマイナス2時間で日本と同じ時間となります。オーストラリアは国の中に時差があるほど東西に長いのです。

パース駅ですが、古い建物を残し、プラットホームの上に屋根を載せています。強い日差しも雨も気にする必要がない、おもしろい構造の駅です。

パースは大きな川に面した街で、船で小一時間川を下るとインド洋に出ます。

そのインド洋を30分ほど船で渡ったところにあるロットネスト島に行きました。
特に何かがあるわけではありませんが、白い砂と透き通った青い海、小動物のクォッカがいる自然の宝庫の島です。

天気も良かったおかげもありますが、とにかく綺麗な海でした。

クォッカというのはネズミのような小動物ですが、ワラビーの一種です。有袋類で夜行性、おとなしいかわいらしい動物です。木陰で昼寝をしていました。

ロットネスト島にあった碑です。読めないかもしれませんが、シドニーまで3284km、南極まで4633km、シンガポールまで3909km、東京まで7938km、ケープタウンまで10407kmと書かれてあります。シンガポールや南極はそれほど遠くありません。

シドニーと同じように、パースも古い建物を保存しています。おそらく外側だけを残していると思いますが、町並みが綺麗に残っている地区もあります。近代高層ビル群と1900年初頭の年代を誇らしげに記している建物がうまく混じり合っているような気がします。日本では効率優先のため、お金のかかる歴史的建造物の保存に重きが置かれていないのが残念です。

オーストラリアンデー当日、オージーは大騒ぎです。もともとお祭りが好きな人たちですから、彼らとしてはごく普通に祝日を楽しんでいるのでしょう。国旗をまとった人や国旗を窓から出して走っている車をたくさん見ました。国旗を使って祝うことは、当たり前のことなのでしょう。ただ日本では、過去のいきさつから日の丸に対して様々な意見があり、日の丸をつけて走る車はおそらく街宣車くらいでしょう。

話は変わりますが、こちらの子供のための遊び場はうまく作られています。
多くの公園には、日よけがあります。テレビで、日焼けは皮膚癌に直結するので焼かないように、という案内が流れています。それほど強く危険な紫外線から子供を守るために日よけがあるのでしょう。日よけがあると、雨でも子供が遊べるという利点もあります。

地面は多くの場合、コルクのような柔らかい材料が敷き詰められけがをしにくくなっています。例えば、次の写真の赤、濃い赤、緑の地面は全て柔らかい素材です。

ブランコも変わっていて、左が大きい子供用、右が小さい子供用です。大きい子供用は、日本と違い座るところが柔らかい構造になっています。小さい子供用は足を入れるところがあり、例えて言うと、パンツのような構造になっており、子供が落ちないようになっています。もちろん自分では漕げませんので大人が揺らすことになります。

シーソーは、バネがついており、荷重をかけない限り地面まで下がらない構造になっています。大人が体重をかけ地面につけることは可能です。

先週、メルボルン近辺で開かれた学会参加のついでに、花本先生、井野秀一先生(産総研)、佐藤満先生(昭和大)、中島佐和子先生(慶応大)がシドニーにお越しになりました。

花本先生は、2月9日から10日にかけてお越しになりました。NGUYEN教授への紹介、研究室の見学、観光、をおこないました。

NGUYEN教授の自律走行車いすと、実験室を兼ねた学生居室です。

あいにくの曇り空でしたが、海を中心に観光しました。

お別れディナーは、ダーリングハーバーのレストランでアンガス牛のステーキです。

井野さん・佐藤さん・中島さん3名のグループは、2月13日~14日にかけてお越しになりました。研究室見学とMHアクチュエータに関する打ち合わせ、観光を行いました。

学生居室とUTSのロビー。

井野さん・佐藤さん・中島さん3名のグループは、2月13日~14日にかけてお越しになりました。研究室見学とMHアクチュエータに関する打ち合わせ、観光を行いました。

このときは雨でしたがハーバーブリッジとオペラハウスを見ました。昼食はいつも行列ができているタイ料理屋。

お別れディナーは、サーキュラーキーにあるホテルでのビュッフェ。

修論提出まであと少しです。M2はあと一踏ん張り。

中間発表まで一ヶ月です。M1は計画を立てて研究を進めてください。

杉村君と博士学生は、言うまでもないでしょうね。

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