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研究室Q&A


研究室についての質問(学生有志オフィスキャンペーンにもとづいたものです)

九州工業大学 大学院生命体工学研究科 脳情報専攻 我妻研究室

(Brain-Inspired Systems講座 脳型知能創発システム)
Q1. 研究内容についてわかりやすく教えて下さい
A1.
脳の不思議は、たくさんの神経細胞の集団から記憶や感情、そして自由意志や意識までもが生まれてくることです。Brain-Inspired Systems: Brain-IS とは、「脳科学からインスピレーションを得て創る知的システム」のことで、脳のメカニズムを応用して人と機械の間で手助けする「相棒」を研究開発しようという提案です。世の中はどんどん技術が進んでいろんなものが自動化して便利になる一方ですが、いつも携帯電話やインターネットなど機械に追い回されて窮屈ということもあるでしょう。脳—身体—環境の関係を考えながら、気が利いて機知に富んだロボットを開発したり、個人の記憶や感情を共有できる知的デバイスを創ろうというのが目標です。
具体的には、ものづくり(ピタゴラ装置からロボット機構設計まで)、システム構築(ソフトウェアからハードウェアまで)、神経科学、情報論、物理数学(非線形系)などを総動員して、研究テーマに取り組みます。様々な発想を具体的なものづくりやチームワーク・プロジェクト管理の体験を通じて、産業界で活躍するBrain-ISエンジニアを育成しています。


Q2. 研究室の自慢・成果等の特徴は何でしょうか。
A2.
Brain-ISプロジェクトでは、1)脳神経中枢からの発想、2)身体とその制御からの発想、3)社会のニーズからの発想、の3つの柱について研究教育活動を進めています。これまでの実績では、「車大好き!」という学生と始めたロボットカーレース自動運転の研究や、「プルートゥ:鉄腕アトム地上最大のロボット」が気になるという学生とヒト型ロボットPLENのリアルタイム制御をしたり、「分野がだいぶ違うけど大丈夫でしょうか」と飛び込んできた学生とプラスチックの弾性を利用したロボット用筋肉の研究も始めました。「攻殻機動隊のフチコマを作ってみたかった」といってテオ・ヤンセンのリンク機構の拡張に挑んだり、「将来は医療関係に就職したいです」と来た学生と、脳の障害をもった児童用のリハビリ支援装置の開発も行っています。今年は、研究室全員で研究成果を持って韓国の国際ワークショップに参加して、帰りは本場の冷麺を食べて海外発表を満喫してきました。最近はどんな企業でも積極的に海外進出していますから、学生のときに様々な体験をしておくことは大きな力になると思います。


Q3. 理想の学生像というのはありますか。
A3.
私が願う理想像というのは特にありません。研究を着実に進めたり、希望の就職先に進むためには、「人とは違う自分の夢」があること、「物事をしつこく考えること」、「納得するまで調べること」、「わかったことを人に説明することを楽しむこと」が、とても大切なことだと思います。ここでは一人ずつ、何に興味を持っていて、将来どんな仕事をしたいかなど、徹底して議論して突き詰めることで、その夢を実現する一歩としての研究プロジェクトを立ち上げることにしています。



ここからのQ4とQ5の質問は研究室の学生さんにお聞きします。

Q4. 研究室の雰囲気はどうですか。
A4.
しんどいですが、面白い研究室です。研究室には朝来て夕方に帰るというリズムをつくるように言われています。昼間に集中できて夜型にならないことが仕事では重要で、就職活動でも強みになると聞いています。研究テーマは、それぞれ先生と相談して決めました。自分が将来したい仕事や興味のあることを話して、脳と人間と機械の関係を考えながら、研究としても面白いことをやります。先輩のテーマを引き継ぐというより、一人一人最初から考えてやることが、企業の開発分野へ進む第一歩になるそうです。研究室行事やイベントは皆で協力してやります。学生同士は結構仲がいいと思います。海外の学会に発表に行けます。生みの苦しみ(?)を越えると達成感があります…というか費用を出してもらって海外に行けるのはうれしいです。研究室に遊びにきて様子を見てみるのが良いと思います。


Q5. 研究に活きた科目は何でしたか?
A5.
ものづくりは研究室に配属してからでもできるので、実験やロボット設計をしたときに、それがどうやって動いているのかという理論解析の基礎が必要です。解析や線形代数、運動力学などはとても関連がありました。プログラミングはPythonやMATLABなど研究テーマに合わせて使いますが、C言語やJavaなどを使った基本的な計算ができれば大丈夫だと思います。物理の微分方程式をつかった数値解析もやります。



情報工学部オフィスキャンペーンにご協力いただきましてありがとうございました。

どういたしまして。また質問があったら気軽にお尋ね下さい。(我妻研一同)