あなたはここにいますブログ / Wagatsumaさんのブログ / バイオリン リサイタル

バイオリン リサイタル

  • strict warning: Only variables should be passed by reference in /home/sites/brain/users/waga/web/modules/date/date/date.theme on line 255.
  • strict warning: Only variables should be passed by reference in /home/sites/brain/users/waga/web/modules/date/date/date.theme on line 260.
  • strict warning: Only variables should be passed by reference in /home/sites/brain/users/waga/web/modules/date/date/date.theme on line 261.
  • strict warning: Only variables should be passed by reference in /home/sites/brain/users/waga/web/modules/date/date/date.theme on line 255.
  • strict warning: Only variables should be passed by reference in /home/sites/brain/users/waga/web/modules/date/date/date.theme on line 260.
  • strict warning: Only variables should be passed by reference in /home/sites/brain/users/waga/web/modules/date/date/date.theme on line 261.

By Wagatsuma投稿日時09 2月 2012

今日は晴天でした。幸運が重なって師匠のバイオリンリサイタルに行くことができました。九州に渡ってから二年ぶりになります。そういえばずいぶん練習から遠ざかっていました。がむしゃらに走ってきましたから。

懐かしい音を聞いて心に染み渡るなぁと感慨に耽り、ふと気がつきました。幼少の頃に楽器に触れることなく、音楽体験にも遠かった自分が15年前に始めたバイオリンはまったくの未知の体験で、覚えるべき動作も日常の動きにはまったくなく、曲の始めから終わりまでテンポを精確に刻むということも普段の慌ただしい生活の中にはありません。楽譜の音階と実際の音と一致して聞き取れるようになるまで三年、弓使い(ボーイング)で弦に押し付けることなく弓の端から端まで平均的な音量を出せるようになるまで三年、楽譜を辿った音の羅列が音楽として聞こえるようになるまで更に三年、弾くという行為が苦行としてのトレーニングから独特の感触や質感を感じて「楽しい」と思えるまでまた三年かかりました。

今、縁あって脳性麻痺児童のリハビリ支援装置開発や課題作成を行うことになって、障害を持つ人に健常者の規範を押し付けるということでなく、彼らそれぞれのスタート地点からどういう地平を目指すかということを考える必要を感じています。ふと気がついたことは、「そうか、僕にとってバイオリンはリハビリなのか」という共通性でした。
毎日の練習で一つ一つ登る階段。途中で止めると登ったはずの階段がまた逆戻りして手前のところ登り直すことになる。かといって、慌てて登ろうとすると転ぶ。静かに一定のペースで、休憩をとっても、休まず登らないと前に進めない。進みが遅くてこのまま一生登りきれんのじゃないかと弱気になって、ふと後ろを振り返ると、確かに身につけた技術は体に備わって、失われないものもある。やはり、ちゃんと登っているのだ、と一方で確信する。

バイオリンの演奏をしている人が生まれつき特殊能力を持っているからそうなったのではなく、幼少の頃から階段を登ってきたのだと考えれば、途中から始めた自分がその領域に到達できないとしても、登り続ける意味はあるのだと思う。
先生のリサイタルに行くことができてよかった。心に染みる。染みる音楽をいつか奏でたいと思う。バイオリンという楽器ではないとしても。[Waga]

Datestamp: 
Thursday, February 9, 2012