「花沢道場」道場主 高次脳機能講座 認知知覚過程 助教授 理学博士 花沢明俊
 
〈研究事例〉認知心理学の観点から、視覚探索のストラテジに迫る。
当研究室では、主に認知心理学的な観点から人間の運動行動のメカニズムに関する研究を行っています。たとえば、スポーツをするのに大切な視覚機能をまとめて “スポーツビジョン”と呼びますが、野球のピッチングで投手はどんなタイミングでどこを見ているのか、あるいは外野の守備の動き出しに視覚情報がどう関わっているかなど、スポーツビジョンの働きや視覚探索のストラテジを解明しようとしています。また、スポーツ心理学のなかに“動機づけ”の問題がありますが、これを工学的な観点から見たらどうなるか、たとえば、動機づけの一つの見方である“好奇心”を自律型移動ロボットに持たせると動きがどう変わるかといった共同研究を進めています。

〈出稽古パッケージ〉スポーツビジョン基礎技術 視覚と運動のメカニズムについての知見を深めよう。
この出稽古では、スポーツにおけるパフォーマンスと視覚の関係について、そのメカニズムを含めて学習します。特に、静止視力、動体視力、眼球運動、深視力、コントラスト感度、瞬間視、眼と手の協調動作など、スポーツで重要な視覚機能である“スポーツビジョン”を総合的に測定して理解を深めてもらいます。実験室内での基礎実験の他に、野球のバッティングやキャッチング、ラグビー、サッカーの状況判断に及ぼすスポーツビジョンの影響やアイマークレコーダーを使って視覚探索の役割を検討する応用実験を選択することができます。人間の視覚と運動のメカニズムについての知見を深め、ロボットなどの工学的な応用研究に活かしてほしいと思います。

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