「吉田道場」道場主 高次脳機能講座 感性情報処理・ソフトコンピューティング准教授 博士(工学) 吉田香
 
(研究事例) 人間の“感性”を翻訳して、情報システムをデザインしよう。
当研究室では、一人ひとりの異なる“感性”を工学的にモデル化し、人にやさしい情報システムへと応用する「感性情報処理」の研究に取り組んでいます。個人的な嗜好や癖を探り、情報システムで取り扱うことができるようにすることで、画像理解や個人認証、ネットワークデザインなどに活用できます。例えば、今の自分にぴったりの情報メニューを推薦してくれたり、好みにあわせて簡単に画像を加工できたり、端末上で指先を滑らせるスワイプの癖から個人認証を行うなど、ちょっと気の利いたアプリ開発の可能性が広がっています。また、私たち自身の感性を情報システムに反映させることで、もっと自己を理解し、広い意味で人間を知ることにもつながると考えています。

(出稽古パッケージ)視覚認知心理学に基づく主観評価/ビジュアルイリュージョンを使って、検証実験にトライ!
この出稽古では、実験室内で壁面と床面に投影可能なプロジェクターを使って自作の映像を投影し、心理的な錯覚を作り出す実験を進めてもらいます。いわば“プロジェクション・マッピング”によって錯覚を作り出すのですが、重要なのは自ら立てた仮説を実験によって検証することです。たとえば、空間を広く見せるにはどうすればいいかとか、待ち時間を短く感じさせるにはどんな映像プログラムを作ればいいかとか、自分なりのアプローチで実験計画を立て、実際に映像を作って人に見せ、主観評価データを収集して解析するまでを行います。実験計画の立案から仮説の検証まで、将来どんな仕事にも必要となる一連のステップを、楽しみながら経験してください。

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