山村道場
 
〈出稽古パッケージ〉フィルム乾燥のモデリング技術 液体から固体薄膜へ。その変容のプロセスに迫る。
ディスプレイ、ビデオテープ、カラー鋼板、液晶反射防止フィルムなど、私たちの身の回りには、高分子やナノ粒子などを含んだ機能性液体を高精度で塗布乾燥させる技術によって作られた製品が数多くあります。髪の毛1本分(40〜80μm)ほどの厚さにコーティングされた液体原料が、乾いて固体になると数ミクロンほどの薄さになりますが、その過程では非常に複雑かつダイナミックな変化が起こっています。この出稽古では、乾燥過程での濃度・温度分布の算出に必要な対流熱伝達や多成分拡散などの物理モデルを学習するほか、その過程の一部を切り出して、どんなことが起こっているかをコンピュータ上で再現するシミュレーターを自分でつくってもらいます。大学でこの分野の研究をやっている研究者は、全国でも数名しかおらず、貴重な体験ができるチャンスだと思います。


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