出稽古をサポートする取り組み
1.コミュニケーション

博士前期課程の学生を対象に、自分自身が知っている内容を他人に伝える方法について、参画型講義で実践的に学んでもらいます。講義前半は、新聞社説を用いたキーワードの見つけ方と相手が聴き取りやすい話すスピードの測定などの基礎体力的な部分に重点を置き、後半は各自の研究テーマを用いて、学会形式で演者と座長を体験してもらいます。発表時の姿勢や視線の配り方、ジェスチャーなどもアドバイスしています。講義評価は、講義直後の学んだ内容を実行する意向や自信の度合いだけでなく、どれくらい継続して実践しているかも調べます。

◎詳細はシラバス(PDFファイル)を参照ください。



2.チーム・マネージメント、企業経営論1・2

博士後期課程の学生を対象に、将来組織のリーダーとして必要な素養について事例を交えながら学んでもらいます。特にリーダーシップについては、リーダーとはすべての人の上に立つ者ではなく“役割”であり、例え社長でも社会の一員である自覚を持つこと、そして同僚、顧客、社会とのチームワーク=関係においての存在であることを理解してほしいと思います。また、外部講師の講義も実施しており、2012年度は前文部科学省大臣官房審議官で,現京都造形芸術大学教授の寺脇研氏や、株式会社喜久屋の代表取締役、中畠信一氏など複数の外部講師をお招きし、リーダーとしての体験談や事例をご教示いただきました。

◎詳細はシラバス(PDFファイル)を参照ください。




3.英語テクニカルライティング

数式混じりの英語論文、自信がありますか?
将来、研究職に就いて独り立ちするとき、とくに国際的に通用する研究者をめざすには、英語で論文が書けないと困ったことになります。しかし日本人である限り、パーフェクトな英文を書くのは難しく、現実問題としては、まず翻訳業者に頼んで手直しできる程度の英文を書けることが必要となります。この出稽古では、少人数の寺子屋方式で英作文の指導をします。具体的には、毎週出される課題(科学やテクノロジーのほかにも時事問題、文化、スポーツ、生活など幅広い題材の日本文)を、各自英訳してメールで提出してもらい、授業で一つずつ講評しポイントを解説します。英語ができないからといって恥ずかしがることはありません。この出稽古を契機に、英語で書くクセをつけて、英語に馴染んでほしいと思います。



4.ロボシティ

"Robocity" at Kyusyu Institute of Technology
“Robocity”は小型移動ロボット“WITH”用実験フィールドとして様々な条件・環境・オブジェクトの導入により、実社会を縮小再現したロボットシティーです。将来的に見込まれる様々な個性を持ったロボット達による複雑な作業への対応を考慮した教育研究用実践型実験フィールドです。
公園型、及び都市型の2種類のフィールド(各5.5[m]×5.5[m])から成り、信号、踏み切り、また木・ベンチなど小さなオブジェクトが配置されている。
〈設計コンセプト〉



フラットで人が歩ける強度を持つフィールドは、アレンジ自由自在なため目的に応じた環境の変化(迷路型フィールドなど)が可能である。

物体(建物・障害物)にRF-IDを設置することで物体に関する情報の埋め込み、また床面にもRF-IDを設置することでロボットに搭載した読み出し装置から自己位置の取得も可能である。

天井に設置された2次元モーションキャップチャによりロボットの座標を計測。

〈想定されている実験内容〉




かくれんぼ
おいかけっこ
SLAM
自己位置同定強化学習
迷路探索

現在GP-Cup Robotics 2007(仮称)の開催会場として準備がすすめられている。



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