国際ワークショップCADET2009は終了しました。

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CADET 2009の開催にあたって

 

yamakawa

 今,国内には薬物治療の困難な難治性てんかん患者が25万人いるといわれております.この人たちには,てんかん原性域の切除という外科手術の道しか残されておりません.またうまく手術でてんかん原性域が切除できて,発作が起こらなくなったとしても,健常な部位も同時に切除してしまえば記憶障害,感覚障害,運動機能障害などの後遺障害リスクが存在します.つまり,難治性てんかん患者は「前門の虎,後門の狼」の恐怖にさらされているわけです.

 

 この人たちをてんかん発作の呪縛から解き放ち,かつ後遺障害もなく,普通人としての幸せな毎日を送ってもらうためには,てんかん原性域の高精度な同定,狙ったところを確実に切除もしくは壊死させる侵襲性の低い手術ツールと手術法の開発が必要になります.これを達成するために,九州工業大学,山口大学,静岡大学の共同研究プロジェクトとして,文部科学省科学研究費補助金・特別推進研究『ソフトコンピューティング技術による「てんかん」原性域の特定と低侵襲治療法の確立』(平成20年度~平成23年度)が発足いたしました.

 

 このプロジェクトの活動の一環として,この分野で著名な研究業績をあげておられます国内外の10人の講師をお招きし,最先端のお話を伺い,難治性てんかん患者を救うためのあらゆる手段の検討を行うことを企画いたしました.医師,薬剤師,エンジニアなど,てんかん治療に携わるあらゆる分野の専門家にお集まりいただき,年度末の2日間を新しい発見と創造の日にしていただければ幸いです.大勢の方のご参加をお待ちしています.

 

2009年3月
CADET 2009 ジェネラルチェア 山川 烈(九州工業大学)

 

News

  • 2009/03/02 登録締め切りを3月20日まで延長しました.多くの皆様のご参加をお待ちしております.
  • 2009/03/05 「CADET2009の開催にあたって(日本語)」を掲載しました.
  • 2009/03/05 Invited Speakersに,Prof. Fabrice Wendling, Prof. Shoogo Ueno, Prof. Walter J. Freemanの発表資料を掲載しました.(公演題目をクリックすると,PDFファイルがダウンロードできます.)
  • 2009/03/06 Programを更新しました.
  • 2009/03/05 Invited Speakersに,Prof. Christoph M. Michel, Prof. John S. Ebersoleの発表資料を掲載しました.(公演題目をクリックすると,PDFファイルがダウンロードできます.)
  • 2009/03/11 Invited Speakersを更新しました.
  • 2009/03/11 Programを更新しました.
  • 2009/03/13 Program(日本語版)を更新しました.
  • 2009/03/17 Invited Speakersに,Prof. Nobukazu Nakasato, Prof. Michael Schergの発表資料を掲載しました.(公演題目をクリックすると,PDFファイルがダウンロードできます.)
  • 2009/03/19 Invited Speakersに,Prof. Toshimitsu Musyaの発表資料を掲載しました.(公演題目をクリックすると,PDFファイルがダウンロードできます.)
  • 2009/03/19 会場の駐車場の地図を掲載しました.
  • 2009/03/23 登録締め切りを3月27日まで延長しました.多くの皆様のご参加をお待ちしております.