シドニー通信 2008年8月8日 和田親宗
こちらに来て、一ヶ月あまりが過ぎました。来る前は不安しか有りませんでしたが、来てみると、英語ができなくても、何とかなるなというのが実感です。ただし、最低限の生活レベルで何とかなるのであって、細かいことがらの要求や交渉は無理で、研究遂行でも大いに障害はあるのが現実です。
オーストラリアは移民の国で、多民族国家です。いろいろな国から人が集まっています。食材についても同じことで、いろいろな国の食材が手に入りやすい状況です。もちろん、米(アメリカ産のコシヒカリや中国産、タイ米)、醤油、味噌、など日本食材も、少し高価ですが手に入ります。我が家では日本食が並んでいることが多いので、学生諸君が我が家の食卓を見ると、本当に海外にいるのか、と思うことでしょう。
海外に住んでみて思うのは、やはりある程度の期間、滞在すべきだと思います。旅行では見えないことがいろいろと見えてきます。また、期間が長くなればなるほど、何とかして他人とコミュニケーションを図らなければならない機会も増えます。その意味では、大学院GPの一ヶ月海外派遣はとてもよいきっかけになると思います。一ヶ月なんてあっという間です。是非、積極的に海外派遣を利用して欲しいと思います。多少、経済的な負担が必要かもしれませんが、日本ではできない経験ができます。学生諸君に、いろいろなことに対して「どん欲なほど積極的」になって欲しいのが、こちらの学生を見ていて感じる正直な気持ちです。
以下に、今までの写真の一部を載せておきます。
6月27日 出発の朝、折尾駅にて見送りに来てくれたみんなと
成田空港からシドニーへ、夜の8時過ぎの出発
成田から、一路南へ
機内での夕食(和食)
グアム島を経由して、あと少しで赤道
全飛行経路、地図の上ではほぼ直線、今はまだ道半ばといったところ
オーストラリアに近づきました
機内での朝食
ハーバーブリッジとオペラハウス
橋の上を歩くツアーがあり、この時も歩いていました。
海から見たシドニー中心部、シティと呼ばれています
シドニータワーから見たダーリングハーバー
コアラ
木の上ではほとんど動きません
ユーカリの葉を食べるときだけ動いています、といっても、口と手だけですが。
7月30日 学会参加のためお越しになった早瀬教授とダーリングハーバーにて。
私はここの18階にいます。UTSは大きな大学で、九工大の3倍ほどの学生がいます。留学生が非常に多く、食堂にはインド料理、タイ料理、ハンバーガーなどのファーストフード、BBQ、すし、と5店舗が並んでいます。
オフィスと言っても、コンピュータと机があるだけです。
この場所の持ち主が、私と入れ違いにアメリカに留学しているそうで、本や物品はその人のものです。