九州工業大学 大学院生命体工学研究科 人間知能システム工学専攻 人間機能代行システム研究室

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シドニー通信 2009年1月22日  和田親宗

その1

シドニー滞在も2ヶ月をきり、本当にあと少しです。

クリスマスから新年にかけて、こちらはお祭り騒ぎです。

クリスマス当日はさすがに多くの店が閉まっていましたが、翌26日のボクシングデー(祝日)から、大バーゲンが始まりました。Mayerという大きなデパートは朝5時に開店し、真夜中まで開いていたようです。私も行ってみましたが、人、人、人。でも、ほとんどのものが値引きされ、物によっては半額になっていたり、確かに安いと思います。多くの人が集まるのも納得できます。

大晦日から元旦にかけてもオージーは大騒ぎです。元日午前0時に、ハーバーブリッジをはじめ、何箇所かから同時に花火が上げられました。それを見るために、31日の朝から場所取りをしています。日本で花見のときに場所取りをするのと同じでしょうか。ただ、多くの公共の場所(公園など)では、飲酒が禁止されていますので、それほど混乱はおきないようです。

子供が小さいため、私たちは21時からのイベント(花火が少しだけ打ち上げられるハーバーブリッジがライトアップされる)を見るため、家族向けのフェリーツアー(フェリー上から夜景と花火を見る)に参加しました。写真を載せますが、こちらに来て初めて見るハーバーブリッジの夜景や花火は美しいものでした。

0時からのイベントは、15分ほど花火が続き、本当にすばらしいものでした。私たちはあいにくTVでの観賞でしたが、その場で見るととても迫力があったことと思います。長時間にわたり場所取りまでして見る気持ちも理解できます。新聞によると、このイベントの費用は500万ドル、200万人が見たとのことです。一見の価値はあるでしょう。

ただ、そのお祭り騒ぎも、元日のみで、翌2日からは、通常通りの生活です。このON/OFFの切り替えの速さには驚かされます。これが仕事の要領のよさにつながっているのでしょうか。

年末年始の写真をいくつか紹介します。

クリスマスイブの日に開催されたファミリーコンサート。ダーリングハーバーのクリスマスツリーの前で開かれ、多くの家族連れが見に来ていました。無料です。

下の4枚は、クリスマスのために、タウンホールという建物にプロジェクタでいろいろな模様を映しています。うまく撮れませんでしたが、クリスマスツリーも飾られており、美しいものでした。

これはマーティンプレイスにある大きなクリスマスツリーです。毎年、点灯式をしているようです。

クリスマス当日に海に行ってきました。そのときに乗ったバス車内です。赤い帽子とトナカイの頭飾りが見えますか。陽気なオージーです。

バスで30分ほどのところにあるクージービーチです。有名なボンダイビーチのそばにありますが、それほど混んでなくゆっくりするにはいいところです。ビーチでは無理ですが、ビーチのそばの緑地でBBQができます。小さくてわかりにくいかもしれませんが、クリスマスですので赤い帽子をかぶっている人がたくさんいます。みんな陽気です。

クージービーチです。ビーチでは、飲酒禁止です(上の緑地では、飲酒はOK)。砂浜にもごみがほとんどなく、とてもきれいです。犬や車は乗り入れ禁止です。ビーチパラソルは禁止かどうかわかりませんが、見かけません。管理を徹底しているため、はだしで歩いても怪我をしませんし、犬の糞を踏むこともありませんし、タバコの吸殻もありません。とても気持ちの良いものです。

ビーチの岩場には、下のように岩で波を防ぐようにした海水のプールもあります。波が穏やかですので遊ぶにはもってこいです。

わかりにくいかもしれませんが、空にCall Muと書かれています。飛行機が文字を書いており、全部完成すると、Call Mum Telstraとなります。Telstra(日本のNTTに相当する電話会社)のCMです。クリスマス(こちらでは、多くの人は家族で過ごします)ですので、実家に戻っていない人は、電話しましょう、ということでしょうか。

下の4枚の写真は、大晦日にフェリーツアーから見た夜景です。夜のハーバーブリッジ、オペラハウス、電飾が施されている帆船、都市、いずれも素晴らしいものです。

その2

クリスマス、年末イベントとは異なる話題を記します。

シドニーでは、フィッシュマーケットに行けば、誰でも安く新鮮な海産物を買うことができます。フィッシュマーケットは、文字どおり、海産物の競りをするための市場ですが、一般向けにも店があります。市民や観光客が買い物に来ており、いつもにぎわっています。

日本では見たこともない魚も売っていますが、下のものはわかるでしょう。
オイスターです。その場で殻をむいてくれます。いろいろな大きさのものがあり、右の写真のもの(ジャンボサイズ)は1ダースで約17ドルです。

それと下のものもわかるでしょう。ロブスターです。これも大きさによって値段が違うようですが、左のものは1尾78ドル、右のものは特価のようで約55ドルです。

これはオーストラリア産の日本酒です。「豪酒 Goshu」といいます。最初に見たときには、冗談かと思いましたが、れっきとした日本酒です。このGoshu Blueは純米吟醸です。兵庫・伊丹の小西酒造(「白雪」を作っている)がシドニー郊外で作っており、こちらの材料を使って作っています。他にもいくつか種類がありますが、おいしいお酒です。

以下は、ウーロンゴンビーチの写真です。ウーロンゴンは、シドニーから電車で約2時間南下したところにある町で、大学や製鉄所があります。ここは、山が海の近くにまで迫っており、シドニーのビーチとは少し趣が異なります。海に面したプールもあります。無料です。

ビーチには、このような看板が立っています。黄色と赤の旗の間で泳ぐこと、黄色と赤の旗の間でサーフボード等は使わないこと、犬を連れてこないこと、車を乗り入れないこと、馬を連れてこないこと、ごみを捨てないこと、が書かれてあります。

最後に、これはシャワーです。ボタンを押せば水がでます。このようなシャワーがビーチには何箇所も用意されており、自由に使えます。日本のように「海の家」に行く必要はありません。そもそも「海の家」のような設備はありません。着替えるところはありますが、ロッカーもありませんし、シャワーもありません。海を楽しむだけなら、お金もかかりませんので、これだけで十分かもしれません。気軽に海を楽しめる雰囲気だと思います。

1月26日(月)は、オーストラリアンデーといって、オーストラリアの建国記念の日で祝日です。シドニーのみならず各地で、様々な催しがあるようです。

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