Hibikino-Musashi@Homeが活動の拠点を置く,ひびきの学研都市のすぐ隣にある,ひびきの小学校の6年生向けの課外授業を実施しました.
この課外授業は小大連携の一環として,地元の小学生に近隣大学で行われている最先端研究について知ってもらうために実施されました.この課外授業ではおよそ200人の小学生が順番に,Hibikino-Musashi@HomeのHSRによるお片付けのデモンストレーション,柴田研究室の着衣ロボット,スマートライフケア共創工房を見学しました.
見学の様子は,FBS福岡放送,毎日新聞(福岡),NHK(福岡・北九州)で報道されました.
子どもたちからは連日たくさんの質問が寄せられました.よくある質問とその回答は以下のような感じです.
- ロボットは何台いますか?
- HMAにはHSRが3台,自作ロボExi@が3台,教育用ロボTurtleBot3が10数台います.大学にはトマト収穫ロボットや水中ロボットなど,いろいろなロボットがいます.
- ロボットを作るのにどれくらい時間がかかりますか?
- 基本的な機能は1~2か月くらいでできます.その後は何度も動かし,問題修正を繰り返すことでより確実に動くロボットを作っています.今のお片付けは5年くらい開発が続けられています.
- ロボットはいくらですか?
- HSRはトヨタが作っていますが,まだ発売されていません.このロボットはまだ研究段階で,皆さんの元へ届くにはまだ10年・20年と時間がかかるかもしれません.ロボット本体の部品代だけでも,車と同じくらいするそうです.
- どんなロボットを作りたいですか?
- 今のロボットは言われた仕事をただこなすだけです.将来は,私たちと経験を共有し,あの時はこうだったよね,もっとこうしようねといったことを考えることができるロボットをつくりたいと思っています.
今回の課外授業を通じて,多くの小学生にロボットや人工知能に興味を持ってもらえたと感じています.将来,ロボットやAIの研究に携わる方が出てくればとてもうれしいです.
今のロボットはまだ仮免状態,囲われた,決められた場所でしかお片付けができません.次の目標は,私たちが生活する空間で共存し,お片付けを行うことができるロボットを構築する事です.