RoboCup Asia-Pacific 2021 出場全3リーグ優勝!

2021年11月25日 から29日にかけてRoboCup Asia-Pacific 2021 Aichi JapanがAichi Sky Expoで開催され、出場した3リーグすべてで優勝しました!!

RoboCup Asia-Pacific (RCAP) は2017年にタイ・バンコクで始まった、アジア・太平洋地域を対象としたロボットの競技会です。RCAP2021 Aichiには、リモート参加を含めて20以上の国と地域から約300チームが参加しました。Hibikino-Musashi@Homeはチーム独自のロボットで参加するOpen Platform League (OPL)、トヨタ自動車が開発した家庭用サービスロボット、HSRで参加するDomestic Standard Platform League (DSPL)、HSRシミュレータで参加するSimulation DSPL (S-DSPL)の3リーグに出場しました。

チーム集合写真

OPLでは九工大オリジナルロボットExi@ (エクシア)を用いて大会へ挑みました。大会中、ロボットアームの故障という思わぬアクシデントに見舞われましたが、九工大に残っていたメンバーと連携を取りつつ3Dプリンタで部品を作成し会場へ持参するなどの対応で乗り越えました。競技では今年新設されたOPL向けのお片付け競技、Tidy Up for OPLで本競技会最高得点を獲得し優勝しました。

壊れたアームを修理するメンバー

DSPLではWRS2020と同じルールの下、お片付け競技が行われました。HMAはこれまでの経験を活かしながら、危なげない試合運びを進め、本戦優勝に加えて片付けタスクのトーナメント戦でも優勝しTidy Up Awardを受賞しました。また、ロボットのデモンストレーションを通じて、各チームが独自に設定したタスクに挑みながら研究成果を披露するFinalでは、海馬モデルによる過去の経験を考慮したアーム制御に関する発表を行い、Technical Challenge賞(第1位)を受賞しました。

Simulation DSPLには九工大から遠隔出場し、他のチームを圧倒する得点を獲得し優勝しました。シミュレータ開発者から、完全攻略寸前であるという講評を頂くなど、その実力を十分に発揮しました。シミュレータと実機のタスクは同一のルールの下行われており、実機とシミュレータ、両者の強みを活かしながら開発が行われています。

表彰式(福岡からの遠隔参加メンバーの写真を含む)

競技結果の詳細はこちらのページもご覧ください

Hibikino-Musashi@Homeは、創造学習プロジェクト(学生プロジェクト)や、カーロボAI連携大学院より支援を受けております。また、この成果の一部は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務(JPNP16007)の結果得られたものです。

本大会に出場したロボットには、Hibikino-Musashi@Homeの研究開発の成果はもちろん、チームに所属している大学院生命体工学研究科の多様なバックグラウンドを持つメンバーの研究成果に加えて、ニューロモルフィックAIハードウェア研究センターの分野横断の研究開発がロボット応用の出口へと結びつき、日々、その性能を進歩しています。

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