SAES2024にてセンター企画のセッションを実施しました

2024年11月14日~15日に開催された第12回九工大・マレーシアプトラ大学国際合同シンポジウム: International Symposium on Applied Engineering and Sciences (SAES2024) において、当センターよりオーガナイズドセッション「Neuromorphic AI Models, Materials,
Circuits, and Applications」を企画し、成功裏に終了いたしました。

SAESは九州工業大学とマレーシアプトラ大学が、2013年より毎年開催するシンポジウムで、応用工学と科学分野における研究発表や意見交換の場を提供し、参加者が最新の研究成果や経験を共有するためのプラットフォームとして機能しています。

当該オーガナイズドセッションは、センター構成員の田中悠一朗准教授が企画したもので、ニューロモルフィックAIハードウェアに関する理論・材料・回路・応用をテーマとした議論が行われました。セッションでは、ナノ材料によるニューロンデバイスにおけるシナプスの制御、光学系を用いたニューラルネットワークハードウェア、ガウス過程を活用したマルチタスク学習、リザバー演算の性能向上、テンセグリティ構造を用いたロボティクスなど、幅広い分野の研究発表があり、エネルギー効率の高いAI技術について活発に議論され、参加者間で新たな視点や知見が共有される有意義な機会となりました。

オーガナイズドセッションご参加いただいた皆様、セッションの企画運営ご協力いただいた皆様に深く感謝申し上げます。

若松センター拠点お披露目会を開催 ~「Fancγ」の公開と学生の活動紹介~

2024年11月5日(火)、本学若松キャンパスにおいてNeumorphセンターの新拠点「Fancγ(ファンシー)」のお披露目会が開催されました。本会は、学長記者懇談会の一環として行われました。

記者懇談会では、センター長の田中啓文教授が、Neumorphセンター設立の経緯やこれまでの成果について紹介しました。その後、田向研究室所属の磯本航世さん(博士前期課程2年)と田中研究室所属の中岡佑輔さん(博士後期課程1年)が、センターの研究活動からスピンアウトした起業の活動を紹介し、来場した記者から多くの質問が寄せられました。

記者懇談会の最後には、「Fancγ」の見学ツアーが行われ、デザインや施工を担当した本学建設社会工学科の伊東啓太郎教授,石塚直登助教,須藤朋美助教が部屋のコンセプトやデザインについて解説し、Neumorphセンターの田中悠一朗准教授が「Fancγ」の名前の由来について解説しました。さらに、副センター長の田向権教授と研究室所属学生によるロボットのデモンストレーションも実施され、参加者の注目を集めました。

Neumorphセンターに天津大学の教職員と学生が訪問

7月17日、Neumorphセンターに天津大学の教職員と学生御一行の見学訪問がありました。見学会では、田中啓文センター長からセンターの研究内容と進捗状況について説明を行うとともに、研究で得られた成果を展示し、センターメンバーと御一行との間で熱心な討論が行われました。

6月28日Neumorphセミナーを開催しました

2024年6月28日(金)午前10時30分より、Neumorphセミナーを開催いたしました。セミナーでは、スウェーデンのヨーテボリ大学のJohan Åkerman教授を招き、「スピン波、音響波、およびスピンホールナノ発振器に基づくイジングマシン」に関する講演が行われました。

6月19日Neumorphセミナーを開催しました

2024年6月19日(水)午前10時30分、Neumorphセミナーを開催しました。セミナーでは産業技術総合研究所の酒井滋樹博士(Neumorphセンター客員教授)より,強誘電体メモリのシミュレーションモデルに関する講演がありました。

徐木貞博士が助教に昇進

この度、徐木貞博士が2024年5月1日付けで、ニューロモルフィックAIハードウェア研究センターの助教に昇任しました。

徐博士は2023年に東京大学で化学博士号を取得後、博士研究員として当センターに着任し、エネルギー効率の高いAI用ニューロモルフィックチップの開発研究に貢献してきました。

今後は助教として、材料、ナノエレクトロニクス、プログラミングに関する専門知識を利用し、脳にヒントを得た計算システムのための先進的な材料とデバイスアーキテクチャの探求に注力し、当センターのニューロモルフィックハードウェア設計における最先端研究を推進して行く予定です。

徐博士のコメント:
当センターの教員として画期的な研究を続けられることを嬉しく思っております。

応用物理学会 薄膜・表面物理分科会で論文賞を受賞しました

Neumorphセンター所属の宇佐美助教が筆頭著者の論文 “In-Materio Reservoir Computing in a Sulfonated Polyaniline Network” (Advanced Material掲載)について,当該論文の著者(田中啓文センター長,田向副センター長,田中悠一朗助教,大阪大学・松本教授,他)が第8回応用物理学会 薄膜・表面物理分科会で論文賞を受賞しました.

ISEPD2024にて特別シンポジウムを開催しました

2024年1月21日-24日にタイ・ナコーンラーチャシーマーにて開催された「The 22nd International Symposium on Eco-materials Processing and Design (ISEPD 2024)」にて,特別シンポジウム「Material Intelligence: Highly-efficiency in-material AI computing」を開催し,当センターの6名の構成員が招待講演,3名の学生が一般講演を行いました.

論文誌NOLTAのSpecial Sectionの論文を募集します

オープアクセスの論文誌「Nonlinear Theory and Its Applications (NOLTA), IEICE」の「Special Section on Recent Progress in Neuromorphic AI Hardware」を特別企画しています.この特別セクションは2024年3月開催の第5回ニューロモルフィックAIハードウェア国際シンポジウムとの共同プロジェクトであり,当該シンポジウムにおける発表者による論文を募集します.

論文投稿締切は2024年4月1日4月15日(募集は終了しました)です.詳細な情報はCall for papersを参照ください.

委員一覧

Guest Chief Editor田中 啓文九州工業大学
Guest Co-Editorシャチホフスキー コンラッドAGH University of Krakow
Guest Co-Editor森江 隆九州工業大学
Guest Associate Editor松本 卓也大阪大学
Guest Associate Editor田向 権九州工業大学
Guest Associate Editor長谷川 剛早稲田大学
Guest Associate Editor高林 正典九州工業大学
Guest Associate Editor永野 修作立教大学
Guest Associate Editor香取 勇一公立はこだて未来大学
Guest Associate Editor野村 修九州工業大学
Guest Secretary田中 悠一朗九州工業大学
Guest Secretary宇佐美 雄生九州工業大学
Advisory 堀尾 喜彦東北大学